日銀のETF購入の是非を問う
今日は、日経平均が下がり、TOPIXやその他の指数はわずかに上がりました。幸運にも私の保有株は概ね上がりました。今、調べたら日経225の銘柄の中に採用されている銘柄は5つありましたが、どうやら比率は高くないようです。
さて、本題ですが、日銀の金融緩和の一つに日銀のETF購入なるものがあることは皆様もご存知かと思います。いわゆる「クジラ」と呼ばれ、日経平均株価を今や3000円押し上げていると言われる日銀のETF購入は大丈夫なのでしょうか。
ネット上の意見は様々で、「健全な市場原理を妨げている」という批判的な意見が半数、もう半数は「出口戦略を持っているか疑問」というこれまた懐疑的な意見がもう半数のようです。これについて今回は少々考えてみました。
まず、政府・日銀の目的ですが、もちろんETFを購入することによって、日本株が急落することの予防でしょう。もはや連日のように、「円高推移だが『底堅い』」と報道され、海外投資家・投機筋の売り浴びせに対抗するというのが、第一目的と考えて構わないと思います。
しかし、日銀というバーチャルマネー(いくらでも紙幣を印刷できます)で日本株を購入して大丈夫なのでしょうか。実は同じように日本国債も大量に購入しているので、いわゆる「直接購入」でなければ、法的にはOKということなのでしょう(国債の直接購入は法律で禁止)。
こんなことをしたら普通は市場にお金が出回り、ハイパーインフレになってもおかしくないはずですが、日本独特のデフレ体質は、ちょっとやそっとの金融緩和では脱却できなくなっているようです。恐らくこれからの流れは次のような感じなんだと思います。
1.日銀がETF購入を購入する(年間6兆円のペース!)
2.銀行・企業・機関投資家・個人投資家の資産が潤う (←今ココ)
3.銀行が企業に貸し出す・企業が設備投資をする、賃上げをする
個人投資家が消費を活発にする (←ココがまだイマイチ)
4.株が加熱し、バブル突入 (2018〜2019年頃?)
5.株が上がりすぎないように日銀がETFをコッソリ売却する
6.日銀が売っていることに皆気づき大暴落、日経平均株価は1万円以下に
まあ、完全なる憶測ですが、当たらずとも遠からずだと思っています。結論としては、良し悪しに関わらず、私はこの官製相場とも呼ばれているアベノミクスについていくのみです。ただし、手を引くタイミングをしっかりと見極めないければ、資産を溶かすことになるという危機感だけはいつも持っていたいと思います。