NISAでウハウハ 初めての株式投資

2014年1月、NISA(少額投資非課税制度)スタート。NISAの仕組みを解説し、最適な運用の仕方を研究しつつ、楽しい株式投資ライフを実況していきます。

なぜNISAなのか?

1.配当金が非課税

NISAは本来配当金や売却益にかかる税率20%を非課税にしてくれます。これは意外とお得感が大きくて、例えば半年間で4,000円の配当金のある株をNISAと課税口座の両方で保有していますが、NISAは4,000円まるごと入りますが、課税口座では20%課税されて3,200円となります。これが最大5年間ですから、とても大きな差がつくことになります。

 

2.売却益も非課税

含み益が膨らんできたら、いずれ売却します。その時の売却益も非課税となります。源泉徴収ありの特定口座をご利用されている方はご存知だと思いますが、この源泉徴収の金額を見ると軽く萎えます。これが非課税だと素敵だと思いませんか。

 

3.長期保有に向いている

非課税の恩恵をより長く受けるためには、株を長期保有して配当金を長く受け取ることが重要です。株は安く買って高く売れば確かに儲かりますが、短期売買で勝てるのはごくごく少数のトレーダーのみです。私たちのような兼業投資家は長期保有でリスクを回避することが賢明です。

 

4.手数料無料

多くの証券会社でNISAの売買手数料無料キャンペーン実施中です。

 

こんなにメリットのあるNISAですが、全然流行っていません。理由は2つ。

1つ目はそもそも新規に株式投資を始める人が全く増えていないこと。これは1990年代、バブル崩壊で痛い目を見た人たちを含みます。彼らは株は損をする怖いものと思っています。日本人の8割がこのタイプです。

2つ目はベテラン投資家がNISAのデメリットである『損益通算できない』ことをことさら強調していること。もし仮にある株式が含み損を抱え、売却したとき、課税口座なら損をした分だけ税金が還付されますが、NISAの場合損益通算できませんので税金は還付されません。

しかしながら、NISAで5年間の長期保有をしたときに含み損を抱えているケースってどれくらいありますかね?リーマンショック時を振り返ると、2006〜2007年に購入した場合は含み損を抱えることになりますが、その他の年では大きくマイナスになっている年はありません。長期保有というのはリスクを分散することになります。万が一含み損を抱えたまま5年が過ぎる場合はロールオーバーするのも1つの手かと思います。『損益通算できない』デメリットよりも多くのメリットに目を向けましょう。