NISAでウハウハ 初めての株式投資

2014年1月、NISA(少額投資非課税制度)スタート。NISAの仕組みを解説し、最適な運用の仕方を研究しつつ、楽しい株式投資ライフを実況していきます。

NISAで株主優待はムダ?

配当金や売却益が非課税になるNISAですが、株主優待はもともと税がかからないので、メリットとしては少し弱い気がしてしますね。

 

例えば、100万円で配当利回りが2%の銘柄があったとします。この場合、NISAなら非課税だから2万円の配当金。課税口座ならこれに約20%課税されるので、1万6000円の配当金ですね。

 

これが100万円で配当利回りが1%、優待利回りが1%の銘柄だとしたらどうなるでしょうか。NISAなら配当金が非課税で1万円、株主優待ももちろん非課税で1万円分。課税口座なら配当金に約20%課税で、8000円、株主優待は非課税なので1万円分。計1万8000円分の配当・優待利回りです。

 

どう考えるかは人それぞれですが、私は株主優待がある銘柄を重宝しています。いつ来るかは分かりませんが、やがてくる『◯◯ショック』のとき、膨大な含み損を抱えて耐えるためのメンタルを持つには優待は欠かせません。

 

NISAでは損切りを想定していませんから、優待目当ての長期保有というのは理にかなっているのではないかと考えています。とまあ、だいたい桐谷さん(株主優待の達人・元プロ棋士)と同じ主張です。

 

結論:NISAで株主優待を買っても構わない

おNISAん、この点に注意してください。

世の中には必ずアンチが存在します。

アンチ巨人、アンチAKB、アンチアベノミクス

挙げればキリがありません。

では、アンチNISA組は何に対して文句を言っているのでしょうか。

 

時は遡り、NISA元年となった2014年1月、まだまだNISAの知名度も低く、利用者もほとんどいない頃(現在もあまり増えていませんが笑)、元々投資家だった方々がいち早くNISA口座を開設し、投資を始めました。まずはじめに不都合なのが、

 

1.100万円の枠は小さすぎること

 

例えば、現在、ファーストリテイリングユニクロを経営している会社)を1単元100株を購入しようとしたとき、430万円以上かかります。つまり、買えません。もし、他の銘柄を50万円ずつ2銘柄買ったとしてもそこまで、それでその年は終了です。これは、年に何百万円、何千万円も取引する人にはほとんど意味のない購入枠と言えるでしょう。ネット上ではベテラン投資家が初っぱなからあちらこちらで憤慨していたのを覚えています。まあ、結論から言えば、NISAは彼らのような既存の投資家のためのものではなく、私たちのような新規かつ小口な一般人に対する新制度なので、これに同調する必要は全くありません。逆に100万円を使い切る資金がないという意見もありましたが、無理して使い切る必要もないし、一旦売却して利益確定をした上で残りの枠でまた買えばいいと思います。そして次に、

 

2.損益通算できないこと

 

例えば、100万円である銘柄を1単元株購入したとします。その銘柄が、急落し、50万円になったらとしたらどうなるでしょうか。実はこのとき焦って売却するとNISAの旨味が全くなくなってしまいます。もちろん、50万円分損するわけですが、もし、課税口座の方で同じことが起こった場合、もう一度50万円で買い直して100万円まで株価が戻ったら売却し、売却損50万円だが売却益50万円という状態になります。この場合、プラスマイナスゼロなので損も得もしなかったので課税されません(損益通算)。しかし、NISAで50万円損したあとに課税口座で買い直しても、損益通算ができず、課税されてしまいます。制度上ある意味仕方がないのですが、2014年1月〜4月頃はアベノミクス相場が一旦調整に入り、海外投資家が売り浴びせを仕掛けていたときだったので、真っ先にNISAに飛びついた人たちがNISAで急落を経験するという不運に見舞われたわけです。「NISAなんてやるもんか!」ぷいっ。アンチNISA組の爆誕です。

 

そんなわけで、2014年NISAという新制度は苦々しいデビューを果たしました。ちなみに私は4月から投資デビューしているので、急落を回避することができました。まあ、こういう運要素も投資にはつきものですから、気楽に楽しくやっていきましょう。

 

ちなみに先の場合の正解は、「含み損に耐える」です。リーマンショック級の世界恐慌でも来ない限り、5年後に株価が落ちている可能性はさほど高くないし、何より5年間保有している間に配当金が非課税なんだから、その恩恵をじっくりと享受すべきなのです。まさに忍耐力。結局はメンタルを鍛えるしかないわけですね。

なぜNISAなのか?

1.配当金が非課税

NISAは本来配当金や売却益にかかる税率20%を非課税にしてくれます。これは意外とお得感が大きくて、例えば半年間で4,000円の配当金のある株をNISAと課税口座の両方で保有していますが、NISAは4,000円まるごと入りますが、課税口座では20%課税されて3,200円となります。これが最大5年間ですから、とても大きな差がつくことになります。

 

2.売却益も非課税

含み益が膨らんできたら、いずれ売却します。その時の売却益も非課税となります。源泉徴収ありの特定口座をご利用されている方はご存知だと思いますが、この源泉徴収の金額を見ると軽く萎えます。これが非課税だと素敵だと思いませんか。

 

3.長期保有に向いている

非課税の恩恵をより長く受けるためには、株を長期保有して配当金を長く受け取ることが重要です。株は安く買って高く売れば確かに儲かりますが、短期売買で勝てるのはごくごく少数のトレーダーのみです。私たちのような兼業投資家は長期保有でリスクを回避することが賢明です。

 

4.手数料無料

多くの証券会社でNISAの売買手数料無料キャンペーン実施中です。

 

こんなにメリットのあるNISAですが、全然流行っていません。理由は2つ。

1つ目はそもそも新規に株式投資を始める人が全く増えていないこと。これは1990年代、バブル崩壊で痛い目を見た人たちを含みます。彼らは株は損をする怖いものと思っています。日本人の8割がこのタイプです。

2つ目はベテラン投資家がNISAのデメリットである『損益通算できない』ことをことさら強調していること。もし仮にある株式が含み損を抱え、売却したとき、課税口座なら損をした分だけ税金が還付されますが、NISAの場合損益通算できませんので税金は還付されません。

しかしながら、NISAで5年間の長期保有をしたときに含み損を抱えているケースってどれくらいありますかね?リーマンショック時を振り返ると、2006〜2007年に購入した場合は含み損を抱えることになりますが、その他の年では大きくマイナスになっている年はありません。長期保有というのはリスクを分散することになります。万が一含み損を抱えたまま5年が過ぎる場合はロールオーバーするのも1つの手かと思います。『損益通算できない』デメリットよりも多くのメリットに目を向けましょう。

NISA2016では何を購入したか

今年は波乱の相場でした。申酉騒ぐの格言通り。

年初からの大暴落。

ドル安、円高の急進。

マイナス金利の導入。

からの、銀行株大暴落。

長期金利目標の設定。

追加緩和、ETF購入枠拡大。

んもう、日銀黒田総裁!大変でしたね。

 

そんな中、NISA2016の枠で購入したのは次の5つ。

1.シーズホールディングス(2924)

  200株 403,200円

2.アークランドサービス(3085)

  100株 283,500円

3.サツドラホールディングス(3544)

  100株 187,000円

4.日本コンセプト(9386)

  100株 84,000円

5.エレコム(6750)

  100株 213,000円

計 1170,700円(今年から年枠120万円)

 

全て株主優待がある銘柄となっております。

もうね、含み損を耐えるには配当金だけでは無理です私は。

この春あたりが最もメンタルにきました。

でもね。優待さえあれば意外と大丈夫。

私は優待株で生きていくよ。

復習② NISA2015

【NISA2015】 購入枠100万円

 

1.富士フイルム(4901)100株

投資金額 372,378円

先週末評価額 444,100円

含み損益 +71,722

 

2.トランザクション(7818)200株

投資金額 112,194円

先週末評価額 317,000円

含み損益 +204,806

 

3.ビックカメラ(3048)100株

投資金額 129,794円

先週末評価額 112,600円

含み損益 −17,194

 

4.信金中央金庫(8421)1株

投資金額 234,470円

先週末評価額 230,400円

含み損益 −4,070

 

5.DCMホールディングス(3050)100株

投資金額 100,794円

先週末評価額 99,400円

含み損益 ー1,394

 

6.ヤフー(4689)100株

投資金額 50,108円

先週末評価額 44,600円

含み損益 −5,508

 

 

トータルではプラスですが、個別では含み損が目立ちます。

いわゆる高掴みの状態。NISAの売買手数料は後からキャッシュバック。

復習① NISA2014

【NISA2014】 購入枠100万円

 

1.伊藤園(2593)100株

投資金額 229,270円

先週末評価額 367,500円

含み損益 +138,230

 

2.ダイドードリンコ(2590)100株

投資金額 415,486円

先週末評価額 574,000円

含み損益 +158,514

 

3.イオン(8267)100株

投資金額 117,694円

先週末評価額 170,150円

含み損益 +52,456

 

4.ハウス食品(2810)100株

投資金額 168,694円

先週末評価額 234,900円

含み損益 +66,206

 

5.TOPIX連動型ETF(1306)50株

投資金額 66,258円

先週末評価額 79,450円

含み損益 +13,192

 

今のところすべて順調です。

ちなみにこの頃はまだNISAの売買手数料は無料化されていませんでした。

注目されていたNISAの利用は、なぜ伸びない?

という記事がありました。

headlines.yahoo.co.jp

どうやら、NISAの利用は全く伸びていないようです。銀行から進められて、NISA口座を開設した人は、行員の知識・技術のなさやミスの多さに呆れ、ヤフコメ民たちは殺伐とした空気を醸し出しています。

 

「4人家族ならジュニアNISAを含めて、庶民なら400万円の枠を使い切れる訳がない」というトンチンカンなコメントから、「年100万円の枠は少なすぎ。5年という期間は長期と呼ぶには短すぎ」という的確な指摘までありました。

 

ここで私が思ったこと。それは、

もしかしたら、自分が日本で一番NISAでパフォーマンスを出しているかも

 

これが、もしかしたら先駆的な例としてマスコミにも取り上げられたりしたら嬉しいなー。まあ、上には上がいるはずですから、もっともっと利益を叩き出している人はいるでしょうが、NISAとなるとあんまりいないかもしれませんね。

 

それでは、遅ればせながら次回から年始からのNISA運用報告を申し上げます。